2011年12月8日木曜日

ヴァンヌ 城壁と木組みの家の街

 パリへTGVで移動する前に1泊だけしたヴァンヌ。
思っていたよりずっとカンジの良い街でした。

旧市街は城壁に囲まれている。かつてはブルターニュ公国の首都として栄えた街だそうです。堅牢な城壁なのに、それほどの威圧感を感じないのは、サンマロのあの要塞のようにそびえ立つ城壁を見たあとだからでしょうか。
ひとつの城門から中へ入ると、かわいらしい店がけっこうあって、多少の上り下りもある石畳の道は、散歩をするのにぴったり。

 細い道の向こうにとがった屋根の建物が見えます。
サンピエール大聖堂の一部かも知れません。
迷路のように曲がりくねる道を歩いているうちに、方向が分からなくなってきます。
 左の建物は宿で紹介してもらって行った夕食のレストランLa Villa Valenciaです。
建物は「ヴァンヌの家」という名前の由緒あるものだということです。
ヴァンヌという人がいたかどうか、ということですけれども、「ヴァンヌ公」と呼ばれた人はいたようですが、ヴァンヌという名前の人はいなかったようです。








この「ヴァンヌの家」の外側にある彫刻が「ヴァンヌとその妻」と名づけられていますが、さていったい誰をモデルにしたものなのでしょう。

ヴァンヌが右側で左がその妻のようです。写真のかげんではなく、本当に妻の姿が大きいのですが、フランスでは(イギリスでも)昔から妻が強いということなので しょうか。





このレストランでは、ビールをいただきました。
フランスはワイン王国ということで、ビールについてあまり良い評価が得られていないようですが、特に喉が渇いているときに飲んだフランスビールはなかなかおいしいものでした。
殻つきの落花生が突き出しに出てきましたので、よりおいしくビールをいただくことができました。


 小エビのサラダは、海が近いだけあって、新鮮でおいしかった。
オランダから何度も食べたムール貝です。
だいたいどこでも同じ味付けでしたが、こういうシンプルな味だから何度でも飽きずに食べることができたのでしょう。
ポテトはいつも完食できませんでしたが、どこでもおいしかった。



街の花屋に並んだ鉢植えです。外側はキャベツの仲間のようですが、ケールの一種でしょうか。
色どりがきれいでした。


上の鉢植えの真ん中のお花だけが植わっています。











別の城門です。
地図を見ながら歩いていても、城門の中は方向が分からな くなります。











城門の外側にきれいなお花を咲かせたお庭がありました。
ヴァンヌにもう一泊するようにしたら良かったなって、あとで思いました。
〔2010年9月)

2011年9月18日日曜日

キブロンは半島の先にあるリゾート


キブロンは、細いキブロン半島の先にあるリゾート地です。
途中、道の両側に海が見えるほど細くなっているところを通ります。
キブロンへ行く道はこれ一本です。


キブロンの町に着いて、まず海岸に行きました。
ビーチに面してアパートのような建物がたくさん建っていますが、でもどれも5階建てぐらいで威圧感がありません。
でも、夏は海水浴客でいっぱいになるそうですから、このビーチも町につながる一本道もずいぶん混みあうことでしょう。

9月末でも海は真っ青で気温も高く、これならまだ泳げるかなと思えるほどでした。









 キブロンに来たら、この町にあるキャラメル屋さんに行かなければなりません。
フランスで一番おいしい塩バターキャラメル(仏語で略してCBS)がこの町のアンリ・ル・ルーというキャラメル屋さんで作られているという話を聞いたからです。

でも、店は昼休み中で午後3時まで閉店とか。
仕方なく、ビーチが見えるカフェでコーヒーを飲みながら時間つぶしをしていました。
アンリ・ル・ルーの店がある通りです。お昼休みですから、商店はどこも殆ど閉まっています。











午後3時になって店が開きました。
小ぢんまりとしているので、ここがフランスで一番おいしい塩バターキャラメルを作っているところなのかってちょっと心配になります。






でも、ちゃんと店内には”CBS”だけが別に並べてありました。主力商品なのでしょうね。200g入りの袋で12.80ユーロとなかなかのお値段です。
 驚いたことに、この店には何と日本人女性の店員さんがいました。
何でも、アンリ・ル・ルーは日本のヨックモックと提携しているそうで、 その女性はヨックモックから来ているそうです。
塩バターキャラメルばかりが取り上げられているけれども、チョコレートもフランスでベスト3に入るほどおいしいという彼女のお話でした。


 フランスでも、こういうところにずっと住むのはたいへんでしょう。別れしなに思わず「頑張って下さい」と言ってしまいました。

板チョコもおいしそうなので、ダークとナッツ入りのものを買いました。また、チョコボンボンもあって250gで18.50ユーロと少しお安めの価格設定になっています。

そう言えば、店の表にはチョコレート屋って書いてありました。
アンリ・ル・ルーの店は東京にも4店あるそうです。(2011年には大阪のJR大阪駅ビル内にも出店しました)
塩バターキャラメルは昔食べたことがあるような懐かしい味がしました。大きめでしっかりしているので歯に詰め物をしている人は注意したほうが良いようです。
 キブロンの海岸を見ながら、ランチはここでもガレットを食べました。
ハムと卵(左)とハムとチーズ(下)です。
左のはずいぶん色が濃いですが、そば粉の色というよりちょっと焼き過ぎです。

いろいろゴチャゴチャ入ったものよりも、こういった基本的な組み合わせのガレットが私たちにはおいしく思えました。
 えっ? 飲み物はシードルにしたかってですか?

前にも書きましたが、シードルはまずいです。ミディアムの白ワインのほうがずっと合うように思います。
 (2010年9月)

2011年9月17日土曜日

カルナックの巨石群

カンペールからヴァンヌへ向かう途中、巨石群で知られるカルナックに立ち寄りました。

見ることができるのは、ケルマリオ巨石群とメネック巨石群です。
どちらも長さは1000m以上、幅100mの場所に各千個以上の花崗岩巨石が並んでいます。







こういう直立した巨石はメンヒルと呼ばれ、墓標だとも巨石信仰の対象だったとも言われています。
あるいは、ローマ兵が石に変えられてしまったものだという昔の伝説も残っています。
石は、人一人で運べるほどではないけれど、思っていたよりも小さめでした。








こういうテーブル状に石が組まれたものはドルメンと呼ばれ、日本語では支石墓(しせきぼ)と訳されています。
ブルータニュ地方の言葉ではドルメンとは「石の机」のことで、これが語源になっているようですが、日本語訳のとおり、これらは墓石なんだそうです。
この上に土を被せた古墳スタイルのものも、この近所にあります。






ケルマリオとメネック付近の案内図です。
いずれも石の周囲にはフェンスがあって近寄ったりさわったりすることはできません。
落書きやいたずら防止のためには仕方がないことですが、もう少し近くで見ることができれば良かったです。


巨石とは何の関係もありませんが、この付近のトイレです。
フランスやイタリアの田舎に行くと、こういうトイレばかりだと思っていたのに、今回はここで、やっとしゃがむ式トイレを見ることができました。
(2010年9月)

カンペールは木組みの家がたくさん




 カンペールは、フィニステール県の県都です。フィニステールとは「最果て」という意味だそうですが、ゆったりとしたカンペールの町に「地の果て」という印象はどこにもありません。

カンペールは伝説によるとグラドロン王が築いた都と言われています。それで、騎乗姿のグランドロン王の像が旧市街の中心にある聖コランラン大聖堂の二つの塔の間に立っています


はい、この天に突き刺さるがごとくそびえ立っている塔の真ん中に見えるのがグラドロン王の像です。
大聖堂の入口付近からだと真下から見上げるようになってなんだかよく分かりませんので、上の写真では王の像を拡大ししました。







 大聖堂前の広場から西に向かってケレオン通りを歩いていきます。
この通りには木組みの家がたくさんあることで知られています。
振り返ると、さっきの大聖堂の姿を見ることができます。








こういう木組みの家は、ノルマンディーからブルターニュにかけて、あちこちで見ることができます。木組みというと、ドイツのものがよく知られていますけれども、フランスでもドイツに近い地域にもあるし、こういうケルト人の町にも見られます。
同じ木組みでもそれぞれ違いがあるけど、教会建築のように木組みにも「○○様式」とかあるのでしょうか。
ここでは違うスタイルの木組みの家が隣同士で仲良くもたれあって建っていました。








このあたりは統一感がありますから、もしかしたら同じ大工さんが建てたのかもしれません。





















かわいらしい色使いのセーターなどを売っているお店がありましたので、昔、ベネトンのセーターがほしかったことを思い出しました。




 カフェでちょっと休憩。

ビールとコーヒーですが、誰がどっちを飲んだでしょうか。
答: 運転手がコーヒーを飲みました。

運転しない人(家内)がおいしそーにビールを飲んだのでした。







 ところで、このカフェのトイレです。
便座がありませんが、それは女性用でも同じつくりだそうです。
どうやってするのでしょうか。オシリをぺったんするとフケツだと思うのですが・・・








それより、この便器ですが、かの有名 なビレロイ&ボッホ製でした。
ドイツの会社だと思っていたのですが、フランスで、それもこういうところでお目にかかるとは。








川沿いの市場近くです。カフェはやはり日当たりが良い屋外の席のほうが人気です。

街を流れるステル川には、鱒の姿が見られました。










 カンペール焼を買ったおみやげ店です。












 カンペール焼の飾り皿が並んでいましたが、どれも色使いがとてもきれいです。
 〔2010年9月)

2011年8月31日水曜日

ポンタヴァンの「黄色いキリスト」

ポンタヴァンはカンペールの南へ車で1時間ほどのところにある小さな町です。
名前のとおり中心はアヴァン川で、その両側に町が広がっています。

この小さな町の礼拝堂には、ゴーギャンの「黄色いキリスト」のモデルになったキリスト像があることで知られています。




 

そのトレマロ礼拝堂は町の中心から車で5分ほど離れています。案内板がわかりにくくて、少し道に迷ってしまいました。
川沿いの街中ではなくて、こういうところに礼拝堂があります。街からは少し上りになりますが、こういうのんびりとした道を歩いてくることもできるそうです。






礼拝堂の外観です。
こぢんまりとした建物が森の中の畑の横に建っています。













礼拝堂の正面祭壇です。
外観どおり、内部もとてもそぼくな雰囲気です。







 これがモデルとなったキリストの木像です。
黄色というほど黄色くはありません。
ロマネスクらしいやさしいお顔のキリストさんです。


この礼拝堂にはコウモリが住んでいます。何かが急に飛んだのでビックリさせられました。
もしかしたら、フラッシュの光にコウモリのほうが驚いたのかも知れません。

小さな鐘楼があります。










 
屋根の端の部分にある角のような装飾(?)の形がおもしろかったです。








 ゴーギャンの「黄色いキリスト」はバッファロー(米国)の美術館に所蔵されているそうです。同じキリスト像を描いたものとしては、オルセーに「黄色いキリストのある自画像」という絵があります。

 町の中心の橋のたもとにある建物ですが、実はこれはトイレです。川にそのまま流す水洗方式なのかどうかはちょっと確認できませんでした。

当地の銘菓ガレットを売る店です。
ガイドブックにも出ていたので小さな箱のものを求めました。
味は何とも素朴で、昔食べたココナッツサブレに似ているでしょうか。ココナツは入っていませんし、もっとバターの味が濃いのですが。








1890年創業の老舗だそうです。
きっと今もその頃と同じ製法なのでしょう。
((2010年9月)