2011年1月8日土曜日

アントワープ ブラボーの噴水

アントワープの市庁舎広場にあるブラボーの噴水です。
アントワープはAntwerpen(アントヴェルペン)と書きますが、その名の由来となったのがこの像だそうです。
ブラボーとは、ブラバンド地方の起源となった古代ローマ兵士の名前で、そのブラボーの右手にある大きな手、これはその当時に暴れ者で知られた大男の手で、これがアント(「巨人の手」の意)。それを切り取って今まさに投げる(werpen: 投げた)というところからアントワープAntwerpen(アントヴェルペン)となったといわれています。

このブラボー像は見るのを結構楽しみにしていたのですが、実物は顔のあたりが鳥の糞か何かで汚れていたし、あまりハンサムでもなさそうな顔立ちでちょっとガッカリしました。




でも、切り取った大男の手首からも水が噴出していて生々しい印象だし、オリンピックの槍投げ選手のように筋肉質の身体を思い切りひねっているポーズが力強く感じられます。
このカンジだと、大男の手をずいぶん遠くまで投げることができたのではないでしょうか。

ブラバンド地方とは、ブリュッセルがあるブラバンド州のことでしょうが、それはアントワープより少し南になります。ブラバンド州は、北部ではオランダ語系のフランデレン語を、南部はフランス語を話すという両方の人々が混ざっている州です。

欧州の中央部にあり、何度も他国からの侵略を受けたベルギー。1830年にやっとオランダから独立したものの、大きくは2つの異なる言語を話す民族が「言語戦争」とも呼ばれる対立をし続けてきた歴史があります。
今はオランダ語圏となるアントワープでその昔ローマ兵士はどういう謂れで大男を退治したのでしょうか。
(2010年9月)